宮城野親方の今後は?
宮城野親方(元横綱白鵬)は、現役時代に史上最多優勝を誇る名横綱として相撲界に多大な功績を残しました。しかし、引退後の師匠としての立場で大きな問題に直面しています。
発端は、宮城野部屋に所属していた元幕内・北青鵬による後輩力士への暴力行為。この件についての責任を問われ、宮城野親方には2階級降格と報酬20%減俸(3カ月)という重い懲戒処分が科されました。
さらに、暴力の事実を隠ぺいしようとしたとされる側近による口止め工作も発覚。宮城野親方自身も当初、協会への報告が遅れたことが批判されました。その結果、宮城野部屋は無期限閉鎖となり、力士たちは伊勢ヶ浜部屋へ転籍。宮城野親方も師匠としての立場を剥奪され、一時は玉垣親方(元小結智乃花)が代行を務めました。
これまでの経緯と懲戒処分
宮城野親方は、相撲界の指導者として歩み出して間もない段階で、不祥事により厳罰を受けることになりました。日本相撲協会は再発防止の観点から、部屋閉鎖という異例の処置を決定。親方自身も、相撲界で再び指導に携わるには再教育が必要と判断されました。
現在は、伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)の下で指導を受けており、相撲協会内での信頼回復を目指している段階です。
再起の可能性と宮城野部屋再興はあるのか?
再教育を受けているとはいえ、宮城野親方の完全復帰にはまだハードルがあります。再び「師匠」として部屋を持つためには、協会内での信頼を取り戻す必要があり、処分後の振る舞いも含めて理事会での審議対象になります。
さらに、閉鎖された宮城野部屋の再興には、相撲協会の正式な承認が必要です。これは過去の類似ケースを見ても容易ではなく、親方としての力量・人間性・再発防止の具体策が問われることになります。
今後の理事会の注目ポイント
2025年5月29日の定例理事会では、宮城野親方の処遇は議題には上りませんでした。しかし、今後の理事会で話し合いが予定されていることが、佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)の口から明かされました。
特に注目されているのは、伊勢ヶ浜親方が7月6日に65歳の定年を迎える点です。伊勢ヶ浜部屋の継承問題と併せて、再教育を受けている宮城野親方の立場にどのような変化があるのかが、次回以降の理事会での重要な論点になると見られます。
世間の声とファンの期待
宮城野親方は現役時代に多くのファンから支持を集めていた人物だけに、その「再出発」には賛否両論が飛び交っています。
SNSや相撲ファンの間では、
- 「白鵬のような人材は相撲界に必要だ」
- 「不祥事の責任を取った上での更生を見届けたい」
- 「一度失った信頼を回復するには時間が必要だ」
といった声が多く見られます。宮城野部屋が再び力士を育てる場所になるのか、親方として信頼を取り戻せるのか、今後の展開に注目が集まります。
まとめ
宮城野親方の処遇問題は、相撲界にとっても大きな転機を迎えています。
再教育期間を経たのち、彼が再び指導者として活躍できるのか。そして、宮城野部屋の再興が現実となるのか。それを決めるのは、今後の相撲協会の理事会での議論にかかっています。
伊勢ヶ浜親方の定年退任も重なり、宮城野親方の今後の立場が再び注目の的となるのは間違いありません。動きがあれば、随時情報を更新していきます。