2023年4月、首都高速道路で法定速度を大幅に超える「時速149km」で走行し、交通違反に問われた埼玉西武ライオンズの佐藤龍世選手。その後の裁判や球団からの厳しい処分を経て、選手としての将来が危ぶまれる状況となりました。
しかし2025年6月、佐藤選手は金銭トレードで中日ドラゴンズに移籍し、背番号「65」を背負って新天地で再起を誓う姿が話題となっています。スピード違反事件の詳細、裁判と判決内容、球団処分をまとめて紹介します。
事件の概要とスピード違反の詳細

画像引用元:スポニチより
2023年4月12日、佐藤選手は新型コロナウイルス感染拡大防止のため球団から不要不急の外出禁止措置を受けていた中、千葉県内のゴルフ場へ向かう途中に東京都目黒区の首都高速中央環状線・山手トンネル内を走行していました。
この際、法定最高速度が時速60kmのところを、なんと89km超過となる時速149kmで走行。これは法定速度の約2.5倍という極めて危険な運転であり、道路交通法違反で検察に起訴されました。
※佐藤龍世選手のこれまでの不祥事をまとめた記事も公開しています。

裁判の内容と判決

画像引用元:東スポWEBより
2023年9月28日に東京地裁で初公判が行われ、佐藤選手は「間違いありません」と罪を認めました。
また、佐藤被告はスピード超過について、
「同乗していた先輩の相内さんの指示に従った」
(引用:東スポWEBより)
と証言。中古車購入時に備え付けられていたオービス探知機の意味を知らず、走行当日も警報音が鳴っていましたが、相内選手から「トンネル内は大丈夫」と言われて無視していたと語りました。相内選手は助手席でオービスの位置を知らせるアプリを見ていたという様子も証言されています。
その後、2023年10月8日の判決公判で、東京地裁は佐藤選手に対し「懲役3か月、執行猶予2年」の判決を言い渡しました。
球団からの処分と現在の状況

画像引用元:Xより
このスピード違反が発覚した2023年8月20日、埼玉西武ライオンズは佐藤選手に対し、
- 無期限の対外試合出場禁止
- ユニフォーム着用禁止
の処分を科しました。判決後もこの処分は当面継続されることが球団から発表されています。
また、事故当時乗っていた車はすでに売却。佐藤選手は「一生運転はしない」と語り、現在はタクシーで練習に通う生活を送っています。今後は本拠地のメットライフドーム近くに住まいを移し、自転車通勤を予定しているとのことです。
佐藤龍世選手のコメント

画像引用元:Xより
佐藤選手は球団を通じて、
「この度の違反行為は、自らの甘さが招いたことであり、多くの方の信頼と期待を裏切ることとなり、深く反省しております。判決は大変重く受け止めており、二度とこのようなことを起こさないよう十分に注意いたします。今後は支えてくださっている関係の方々やファンの皆さまに対し、グラウンドで結果を残すことが自分にできることだと考えています。その日に向けて精一杯練習に励みたいと思います。この度は大変申し訳ございませんでした。」
(引用:スポニチより)
と謝罪のコメントを発表しています。
ファンや世間の反応
佐藤龍世選手の法定速度大幅超過による違反事件は、ファンや世間からも大きな注目と議論を呼びました。
多くのファンからは、
- 「プロとしての自覚が足りない」
- 「球団の処分は妥当だ」
- 「チームに迷惑をかけて残念」
といった厳しい意見が多く聞かれました。
一方で、
- 「若手選手の更生に期待したい」
- 「反省しているなら応援したい」
という温かい声も一定数存在します。
また、今回の事件が新型コロナの外出制限下で起こったこともあり、社会的なモラルや責任感についても議論が広がりました。
メディアやスポーツ界からも「プロ野球選手としての模範となる行動の重要性」が再認識されるきっかけとなり、若手選手の指導や管理体制の強化を求める声があがっています。
まとめ
佐藤龍世選手のスピード違反事件は、法的な処分に加えて球団からも厳しい処分が科され、プロ野球選手としての信頼を大きく損ねる結果となりました。しかし本人の深い反省と再起への決意も明らかになっており、今後の動向に注目が集まります。
遅刻での3軍降格についてこちらの記事で詳しく解説しています。